【人は日々成長する】
最近、人の成長について深く考えることがありました。
私は、どんな人でも「常に成長し続けている」と思っています。
昨日より今日、今日より明日、今より次の瞬間というような感じで・・
ところが、色んな人と話をしていると、自分の成長を感じていない人が多い様に感じます。
正確には、成長を感じていないのではなくて、成長を感じにくい世の中の仕組だということです。
私は塾を営んでいるのですが、こんな子がよく来ます。
中学1年生の時は成績が良かったが、2年生、3年生になるにつれドンドン悪くなってきた。
確かに成績表を見ると、5教科で400点近くあった子が、3年生の1学期終了時点で200点台になっていたりするのです。
数字だけ見れば確かにレベルは落ちているようにも見えますし、私自身もそうだと思い込んでいました。
しかし、先日ある事をきっかけに、
「人は必ず日々成長する」という仮説をたてて、この点数について考えてみました。
『成長しているのに点数が落ちている?そんなことがあるのか?』
まさにこの見方が私を惑わしていた物の見方でした。
行き着いたのは
『点数は落ちている。そしてその子は成長している』
という所でした。
1年の時に400点で3年の時に200点。
5教科のテストの結果である点は同じですが、重要なのは問題が違うということです。
大体の人は3年の時に1年生のテストをすると、素晴らしい点数をとります。
要するに、過去の成績に囚われて、自分の成長を感じていないということなのです。
これはスポーツの世界でも同じで、過去の『良かったとき』にとらわれている事がよくあります。
過去のレベルで調子が良かった時の姿を、結果だけで美化してしまっている様な感じでしょうか。
『過去の調子が良かった自分』と『今のいつもの自分』とは比較できませんが、
「人が必ず成長する」という仮説が正しければ、今のレベルの自分が思う「調子が良い」は過去の調子の良い自分よりはるかにレベルは高いはずです。
今の自分は「過去の調子が良い」自分を超えています。ですからその時と同じプレイでは満足できないのです。
過去の自分はたまたま結果が出ただけで、
「成長していない」でもないですし「調子が悪い」でもないのです。
今の自分の「調子が良い」はまだ未知の世界ですから、近い未来にやってくるでしょう。必ずやってきます。
そしてやってきた瞬間に過去の自分となってそれを超えていくのです。
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