殆どの子供たちは、小学校、中学校などの学校でほぼ同じ時間、同じ授業を受けています。
同じ情報を同じ量受け取っているはずなのに、なぜ結果が違うのでしょうか?私はこの事に
疑問を感じ、子供たちと面談を繰り返す中で何が違うのかを分析していきました。
結果の出る子と出ない子にはそれぞれ共通の特徴があり、そしてそれが「能力の差」
として表れていることが分かってきました。
その特徴の一つが「自己肯定感」の違いです。当たり前のことだと思うかもしれませんが、
この違いが大きいのです。勿論結果の出ている子は「自己肯定感」が高いですし、
結果がなかなか出ない子は「自己肯定感」は低いです。
ここで問題になるのが、自己肯定感を高めることが出来るのかという事です。
今まで散々な結果しか出せず、現在もなかなか結果が出ない子が、
「自分は出来る」「大丈夫だ」と簡単に思えるでしょうか?これは相当厳しいと思います。
では、どうすれば良いか。ここで簡単なトレーニングをご紹介します。
脳の特徴の一つに「自他の区別がつかない」というものがあります。
これはどういうことかというと、脳は自分が発した言葉や思っていることが
誰の事であるかは全く関係ないという事です。例えば目の前の人に「あなたは馬鹿だ」
と言ったとします。言っている本人は目の前の人に対しての発言だと認識していますが、
脳は誰に言っているのかが判断付かないので、馬鹿だという事が自分にもインプット
されていくという事になります。要するに、周りの人を下げれば下げるほど、
自己肯定感が低くなっていくという事になります。逆に目の前の人を上げるような
発言をしたらどうなるでしょう。「流石だね」「素晴らしいね」と目の前の人に発していれば、
脳には「素晴らしい」「流石だ」という事が刻み込まれていき、自己肯定感が高く
なっていくというものです。
普段無意識に発している言葉に意識を向ける事で、自分の状態が大きく変わっていきます。
周りの人のダメなところに目を向けるのではなく、良いところに目を向けるトレーニングをし、
良いところはしっかりと伝えてあげましょう。そうすることで自分がドンドン上がっていきます。
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